切り抜きの話

自動選択ツールを使って切り抜く方法

“自動選択ツール”を選択します。

削除したい色を選択すると、自動で選択範囲が作成されます。

[SHIFT]を押しながら他の色を選択すると、選択範囲が拡張されていきます。

おおざっぱに選択が完了したら “クイックマスクモード” に切り替えます。

選択された範囲は透明に、残された範囲は赤く表示されます。

“自動選択ツール” で消しきれない余分なヶ所を修正します。
赤いヶ所は消しゴムツールで消すことができます。

また赤い領域を追加したい場合は、ブラシツールで追加することもできます。
この作業は、タブレットがあるととても楽です。
(マウスでやると、腱鞘炎になること必死)

“クイックマスクモード”を解除すると、透明な場所が選択範囲として表示されます。

[Delete] を押すと、選択範囲が削除されます。

境界線がうまく切り抜けない場合は、選択範囲のツールの “滑らかに” や “境界線をぼかす” を適用すると、うまくごまかすことができます。

自動選択ツールを使用して画像を切り抜く方法(Photoshop CS6 ~ CC 2015)

マジック消しゴムを使って切り抜く方法

“マジック消しゴム” を選択します。

消したい色を選択すると、“自動選択” と “削除” が同時に行われます。

どんどん消していきます。

消しきれないヶ所が残ったら、“選択範囲を読み込む” を選びます。

ここで “選択範囲の反転” をするのがミソです。

“クイックマスクモード”にすると、画像が残っているヶ所だけ赤くなります。
先に説明した方法で、赤いヶ所を消し、その後削除をすると-

 

下記のように、対象の部分だけ残ります。

パスを使った切り抜き方法

直線的な切り抜きをしたい場合は、ペンツールを使ってパスを作ることもあります。(Photoshopのベジェ曲線が使いづらいので、この場合もっぱらClipstudioでやることがあります。)


 

コメント

「背景消しゴム」「マジック消しゴム」は、PhotoshopがCSシリーズになってから実装された機能だったと思うのですが、以前は自動選択によるマスク作成が主流でした。

では現在「自動選択」は何に使うのか?というと、一発できれいに抜けないとき、自動選択でざっくりマスクを作った後、手作業で補正していく場合などに使います。最近のアニメはノイズなど無いので、マジック消しゴムでズバズバ消していけるのですが、ノイズの多い映像や、暗い画像など、手作業でちまちま消していく必要があります。そのため、テレビが完全デジタル化される以前は、動画の切り抜きなど正気の沙汰ではなかったわけです。(当時それをマウスでやってた私は、腱鞘炎になりました。)

アニメーション撮影の話

さつえい【撮影】

背景、被写体、可動パーツ、エフェクト、前景や小物のセル画を重ね合わせ1枚の画にする作業。以前はフィルムで撮影していた為こう呼ばれていたが、デジタルアニメでは動画と背景を合成してひとつの映像データにする工程が撮影と呼ばれている。

手書きアニメーションの撮影作業

行っていることは同じです。作成した背景(元のソース)、キャラクター、CG、前景素材、をAfterEffectsで重ね合わせ1枚の画を作ります。この作業を繰り返し1つの動画が完成します。

TVアニメーションは1秒24コマで制作されますが、1フレーム/1枚とは限りません。2フレーム/1枚だったり、スローシーンだと5フレーム/1枚だったりするので、動きを見ながら1枚づつフレームの長さを変えていきます。

「撮影」は動きの表現だけではなく、感情や印象を作り出す為の大事な作業の一つで動画作りと同じく根気のいる作業です。

曲が先か映像が先か?の話

自分は曲先行が圧倒的に多いです。
(これは人によりますが。)

理由は曲の方が完成形をイメージしやすいからです。
極端な話、映像は変えが効きますが、曲は変えが効かないのが一つの理由です。

もちろん、好きなアニメがあって、どうしてもこれを使いたいという場合もあります。その場合は、あえて合わない組お合わせなど、意外性という手法に切り替えます。雰囲気で選ぶと大体失敗するので・・・

製作コメンテータリー

はじめに

16年越しの「真・電脳絵巻」の正式な続編です。
(我ながらスゴイな・・・まだやってるなんて)
2002年以降もう1人で30分作り上げるバイタリティもモチベーションも無かったのですが、20週年という節目を向え老体に鞭打ってがんばりました。

タイトルとテーマ

2016年に製作した「真・電脳絵巻2.0」はネーミングでだいぶ悩みました。
「最終回作っておいて続編は無いよなぁ・・・」
少し頭をひねって、テーマを「リメイク」にして、”2.0”。

今回はEVAの「:||」を見てピンと来たわけです。二週目か!!
「真・電脳絵巻」は無かったことにしよう!

これだっ! 「シン・デンノウエマキ:||」

“原点回帰”とかなんとか言って、それっぽいことにしておこう!

よし!よし!よーし!! これでよーし!!

制作期間

オファーのあった2017年5月から企画スタート。同8月から翌年3月までの8ヶ月間で、ボツ含め約30分のMAD集を8ヶ月で作り上げました。

2002年に作った「真・電脳絵巻」が3年くらいかかって作ってたのを考えると驚異的なスピードです。

クオリティーは3倍 × 作業スピードは4.5倍 = 当社比13.5倍

一昨年、仕事が死ぬほど忙しかったのを考えると、倍の27倍早く作った計算になります。(すげーなオレ・・・)

一番の大きな違いは、製作環境が全てデジタルに移行したことです。2002年当時はまだビデオテープ全盛期の時代で、テープの山に埋もれながら、記憶を頼りに目当てのシーンを探すのがとにかく大変でした。

2002年時点からムーアの法則に当てはめて計算すると、現在のパソコンは1,600倍早くなった計算になります。そりゃ作るのも早くなるよね。。。

新たに取り入れた要素

一眼レフカメラ

せっかく買った一眼レフカメラもフィギュア用じゃ勿体無さすぎるので、何かMADに使ってみようと思った次第です・・・。「Mad:CREATORS」が聖地MADになったのも、実はこの経緯からです。

ペンタブレット

15年ぶりにペンタブ買い替えました・・・(MAD作るときしか使わないし)。これが想像以上に進化してて、作業が飛躍的に効率化されました。基本的にレスポンス良くなってますし、マルチディスプレイに対応してるとか、指でスワイプできるとか、マウスいらないんじゃないか!?と思うくらい便利になってます。

で、絵もかけない人間が手書きアニメーションなどという暴挙に走る事態となりました。

GPU

今回は、使った映像も、作ったMADも、かなり本数が多かったのでプレビューやエンコードのスピードアップは不可欠でした。

私生活など

2017年は、仕事の上ではシステム入れ替えという修羅場でマジで死ぬほど忙しい年でした。また、平行して1年間研修漬けという死刑宣告にも近い拷問に耐えながらのMAD製作は、さながら2002年に「真・電脳絵巻」を作っていた頃を思い出させてくれました(公私共にブラックだった時代)。

人間追い込まれてくると逃げ道を考えたくなるもので、漫画家しかり、アニメの現場しかり、ブラックであるほどクリエイティブなものが生まれやすいのは、悲しい現実です。

ちなみに私には小さい子供がおりまして、日曜も夜もプライベートございません。子供寝かせてから宿題やってて、いったいいつ作ってたんだろう!?・・・我ながら謎??

家庭が無ければ、更に3倍の81倍早く作れたはず・・・

コメント

今回は作っててとても楽しかっです。

昔のように仲間もいないし、相談できる知人もいないし、かなり孤独でしたが、作ってる時点で観客の反応が分かってしまう、不思議な錯覚を感じました。

20年もこれやってれば、身内の反応なんて手に取るようにわかるわな。

お粗末!!

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