製作コメンテータリー

はじめに

16年越しの「真・電脳絵巻」の正式な続編です。
(我ながらスゴイな・・・まだやってるなんて)
2002年以降もう1人で30分作り上げるバイタリティもモチベーションも無かったのですが、20週年という節目を向え老体に鞭打ってがんばりました。

タイトルとテーマ

2016年に製作した「真・電脳絵巻2.0」はネーミングでだいぶ悩みました。
「最終回作っておいて続編は無いよなぁ・・・」
少し頭をひねって、テーマを「リメイク」にして、”2.0”。

今回はEVAの「:||」を見てピンと来たわけです。二週目か!!
「真・電脳絵巻」は無かったことにしよう!

これだっ! 「シン・デンノウエマキ:||」

“原点回帰”とかなんとか言って、それっぽいことにしておこう!

よし!よし!よーし!! これでよーし!!

制作期間

オファーのあった2017年5月から企画スタート。同8月から翌年3月までの8ヶ月間で、ボツ含め約30分のMAD集を8ヶ月で作り上げました。

2002年に作った「真・電脳絵巻」が3年くらいかかって作ってたのを考えると驚異的なスピードです。

クオリティーは3倍 × 作業スピードは4.5倍 = 当社比13.5倍

一昨年、仕事が死ぬほど忙しかったのを考えると、倍の27倍早く作った計算になります。(すげーなオレ・・・)

一番の大きな違いは、製作環境が全てデジタルに移行したことです。2002年当時はまだビデオテープ全盛期の時代で、テープの山に埋もれながら、記憶を頼りに目当てのシーンを探すのがとにかく大変でした。

2002年時点からムーアの法則に当てはめて計算すると、現在のパソコンは1,600倍早くなった計算になります。そりゃ作るのも早くなるよね。。。

新たに取り入れた要素

一眼レフカメラ

せっかく買った一眼レフカメラもフィギュア用じゃ勿体無さすぎるので、何かMADに使ってみようと思った次第です・・・。「Mad:CREATORS」が聖地MADになったのも、実はこの経緯からです。

ペンタブレット

15年ぶりにペンタブ買い替えました・・・(MAD作るときしか使わないし)。これが想像以上に進化してて、作業が飛躍的に効率化されました。基本的にレスポンス良くなってますし、マルチディスプレイに対応してるとか、指でスワイプできるとか、マウスいらないんじゃないか!?と思うくらい便利になってます。

で、絵もかけない人間が手書きアニメーションなどという暴挙に走る事態となりました。

GPU

今回は、使った映像も、作ったMADも、かなり本数が多かったのでプレビューやエンコードのスピードアップは不可欠でした。

私生活など

2017年は、仕事の上ではシステム入れ替えという修羅場でマジで死ぬほど忙しい年でした。また、平行して1年間研修漬けという死刑宣告にも近い拷問に耐えながらのMAD製作は、さながら2002年に「真・電脳絵巻」を作っていた頃を思い出させてくれました(公私共にブラックだった時代)。

人間追い込まれてくると逃げ道を考えたくなるもので、漫画家しかり、アニメの現場しかり、ブラックであるほどクリエイティブなものが生まれやすいのは、悲しい現実です。

ちなみに私には小さい子供がおりまして、日曜も夜もプライベートございません。子供寝かせてから宿題やってて、いったいいつ作ってたんだろう!?・・・我ながら謎??

家庭が無ければ、更に3倍の81倍早く作れたはず・・・

コメント

今回は作っててとても楽しかっです。

昔のように仲間もいないし、相談できる知人もいないし、かなり孤独でしたが、作ってる時点で観客の反応が分かってしまう、不思議な錯覚を感じました。

20年もこれやってれば、身内の反応なんて手に取るようにわかるわな。

お粗末!!

Mad:CREATORS(解説⑩「企画」)

曲から決めるか、映像から決めるか

『gravityWall』曲名からして重々しくていいじゃぁないですか!いい!うん。
もちろん曲ありき、原作ありきのMADです。

インスピレーション

最初「Re:CREATORS」を、私は「二次創作者達」もしくは「再編集するもの達」と訳してしまいました。直訳すると「製作者への返信」となるようですが、まことしやかにささやかれる被造物達の元ネタ説が、MADとの因果関係を想像せざるを得ません。

制作方針

2017年現在、既に「Re:CREATORS」のMADは多数存在していたのですが、“これらを上回るものを作らなければならない”という使命に燃えて燃えまくってました。

思いつくアイデアは片っ端から入れて、私なりのお祭りMADを作ってみたかった。そんな感じです。

直面する課題

2カットだけ、どうしても差し替え不可能のカットがありました。アルタイルが登場する、この2カットです。

『アルタイル=初音ミク 説』ありきの企画だったので、そもそも“ミクのアニメ”を用意するこ自体不可能な話でした。

しかし、幸いなことに、アルタイルが登場するカットはこの2カットのみ。しかも顔のアップときたもんだ。これは描くしかない!!

人間できると思ったらできるもんですね。私、イラストすら描けない人間なのに、何考えてたんでしょう・・・

合計2秒間、48枚の原画を2ヶ月かけて描ききりました。まぁ、この話は別の機会で。

 

リトルウイッチプリキュア

企画

曲先行型企画です。

YURiKAの爽やかな歌声、爽快感、疾走感が大好きです。魔法つかい繋がりで、同年放送のアニメで「魔法つかいプリキュア」を使ってみました。

プリキュアはバトルシーンが豊富なので、案外MAD映えしますね。

「リトルウィッチアカデミア」 第2クール OP
「MIND CONDUCTOR」/ YURiKA

 

メイキング

タイトル(アルファベットパート)

元 :「リトルウイッチアカデミア」
MAD:「魔法つかいプリキュア」

まず“Academia”の部分を消します。
次に、似たフォントで適当な大きさのロゴを作ります。

<Victorian系のフォント例>

元の画像を参考にしながら、はね、墨溜り、つるなどの装飾を書き込みます。
書き込みは“ClipStudio”を使用しました。

タイトル(カタカナパート)

フォントが探せなかったので、Illustratorで描きました。よく見ると、いろいろ規則性があったので、描きやすかったです。

アニメーション切り抜き

葉っぱが飛び交うシーンは、対象が小さすぎてロトブラシで切り抜きできませんでした。また、背景がアニメーションしてる為、カラーキーでも切り抜きできず、14枚1コマづつ切り抜きしました。(Photoshopの消しゴムツールは神です!)

 

Download

ダウンロードはこちらからどうぞ。

ダウンロード

オープニング

企画

「電脳絵巻」のイメージを強調するため、Full AfterEffectsでデジタル調のエフェクトを全面に使いました。

実写とアルタイル(ミク)を差し込んだのは、いきなり見てもわからないだろうと思い「Mad:CREATORS」の印象づけの為。

メイキング

今回、海外製のプロジェクトを多く使用しました。テキストの変更や、調整のカスタマイズをして利用しています。

コンポジッション No.01

再起動、再始動、再構築のイメージ。

ログイン画面。ユーザー名とアドレスを変えてたの誰か気がついたかな?

Glitch Code Logo | After Effects Template

Envato Market
Glitch Code Logo

コンポジッション No.02

【反復記号】楽譜を繰り返して演奏することを表す記号。
【not】否定
「真・電脳絵巻」を無かったことにしてやりなおす意。
一度辞めたはずなのに収集つかなくなってきたので、苦肉の策-

コンポジッション No.03

使用した映像はyoutubeの4Kサンプルより。
秋葉原、銀座、東京夜景などRe:CREATORSの印象づけのため使用。
これ、めっちゃレンダリング時間かかりました。ガチで一晩とか。もう、20年前のパソコン思い出しました。

日本ではあまり見られませんが、海外ではクールでかっこいい、いろんな種類のスライドショーがあります。

Cinematic Inspirational Parallax Opener and Slideshow | After Effects Template

Envato Market
Cinematic Inspirational Parallax Opener | Slideshow

コンポジッション No.04

Code Source | After Effects Template

Envato Market
Code Source

コンポジッション No.05


これはお気に入り。TOPページにも使ってます。
案外少ないレイヤーで、本物と見紛う映像ができてしまって、ビックリです。

Pixel Screen Experiment | After Effects Template

Video Copilot
Pixel Screen Experiment!

コンポジッション No.06

これもレンダリングに一晩かかりました。なんどもリトライしてるので、寝てる間はほぼレンダリング専用です。(昔はパソコンのファンがうるさくて寝てられませんでしたが。)

Parallax Digital Slideshow | After Effects Template

Envato Market
Parallax Digital Slideshow

コンポジッション No.07

3Dでライティングとカメラワーク追加。他の映像となじむように、レンズフィルターで調整しています。

コンポジッション No.08

映像=構築 のイメージ。

コンポジッション No.09

実際のツール類。安物ばかりですよ。

コンポジッション No.10

編集を終えてシャットダウン(暴走してダウン?)。

Fatal Error Glitch Logo | After Effects Template

Envato Market
Fatal Error Logo

 

無料も多いAfterEffectsのプロジェクト

Envatoでは有料ですが、実は製作者本人のサイトとか無料でUPされてたものもありました。

にしても1つ$20程度とは格安です。たった$20でプロのお手本が拝見できるのですから、世界は広いです。

タイトルロゴ

Aパート

参考ソース

DENPO-ZI After Effects実践講座

このチュートリアルは勉強になるのでよく見ています。

Bパート

海外製のAfterEffects用のプロジェクトファイルを使用しました。

Envato Market

Logo Reveal Pack 5in1: Fire

5つのパターンのうち、2種類のプロジェクトをカスタマイズして1つのカットを作っています。

英語版のプロジェクトファイルを使うときの注意点

プロジェクトによっては下のようなエラーが表示され、正しく動作しない場合があります。

これは、日本語版のAfterEffectsは、エクスプレッションなどの記述が日本語になっているため、読み込みエラーをおこすものです。(この原因を調べるのに1週間かかりました)

これを回避する方法は、Windowsの場合は、MyDocumentフォルダに“ae_force_english.txt”(中身はカラで)というファイルを保存すると、AfterEffectsが英語環境で立ち上がり、エラーが起きなくなります。

AfterEffectsを日本語版ではなく英語版で開く方法

 

Envato Market

ユーザー数800万人、1000万点を超えるデジタルコンテンツサイトです。ハイクオリティな素材やプロジェクトが安価で購入できます。(フリーのものもたくさんあります。)

Envato Market で公開されているプロジェクトは、AfterEffectsの数多くの機能を用いて作られています。Documentも全て英語ですので、AfterEffectを熟知していないと「どうやって使っていいのかわからない?」ということにもなりかねません。

構造も階層もメチャクチャ複雑です。