MADの起源(1973年)

~ 時系列 ~
1973年 MADの起源・・・・・「欽ちゃんのドンといってみよう!」
1976年 音声MADの登場・・・「奇知害低符」
1980年 tencho氏が学生時代にパロディ動画を実験製作
1984年 パロディの過渡期・・・「びすけっとビデオ」
1985年 MADビデオの登場・・・「十二支団ビデオ」

1)1973年 MADの起源「欽ちゃんのドンといってみよう!」

十二支団のtenchoさんがこんなこと覚えてらっしゃいました。

MADの起源は1973年頃からやっていたラジオ番組「欽ちゃんのドンといってみよう!」の中の「レコード大作戦のコーナー」が最初じゃないかと。これは視聴者が送ってきたネタを使ってレコードの歌詞を切り張りしたり、歌詞と欽ちゃんが掛け合いをしたりするものでまさにMADテープと言える。

ネタを集めた書籍も数巻発売されていたそうです。tenchoさんもこれに感化されて、当時カセットテープでいろいろ作った覚えはあるとおっしゃってました。

Youtube「欽ドン レコード大作戦(欽ちゃんのドンといってみよう)」

2)1976年 音声MADの登場「奇知害低符」

MADテープの起源は『アオイホノオ』にも掲載されており、有名な逸話となっています。 1976年、大阪芸大MAD島川ネトホヘル矢野(矢野健太郎)が作った「奇知害低符」が最も古い音声MADと言われています。

3)1984年 パロディの過渡期「びすけっとビデオ」

パンドラの箱とのこと。
聞いてはいけない。(察しのいい人は、想像がつくかもしれない・・・が)

ニコ生でなんか言ってたかも(´-ω-`)

4)1985年 MADビデオの登場「十二支団ビデオ」

1985年、近畿大学「企画グループ十二支団」が製作した「十二支団ビデオ」が映像として世に認知された最初のMAD動画。当時は「編集パロディビデオ」と呼んでおり、後にMADビデオという名で呼ばれるようになりました。
大阪芸大と近畿大学。この2校を中心とする関西地区の有志がパロディ文化を広めてきたともいえますね。

MADの語源(1978年)

1)”MAD”の語源

私がブログに“作者が狂っている”って書いたのを、十二支団のtenchoさんが偶然見て、指摘して頂いたものです。

語源となるものはNEW MAD TAPE」(1978)の解説に書いてあったとのこと。

「同人誌即売会がまだ今ほどメジャーに行われていなかった頃、琵琶湖の南に怪しいテープが流行っていた。それを聞いた者はまとも歌がうたえなくなるという。」

つまり「聞いた者の記憶が狂う」が正解。アニソンを歌っていても、どうしても編集されたものを歌ってしまう現象。MADビデオにおけるMADはアニメのOPを聞いても違う映像しか頭に浮かんでこない現象をMADと呼んだとのこと。

なお、琵琶湖の南とは大阪芸大のある大阪地方、もしくはその近辺の同人誌即売会の活発だった近畿地方全般を指したものと思われます。

2)”MAD VIDEO”の語源

1985年当時MADテープは同人界隈では有名であったがビデオ映像が編集されたものはまだ、自主制作ともパロディビデオともOP集ともつかない過渡期の時代でした。製作者同士が交流することもほとんど無かったため、一般的な名称はなく、「パロディビデオ」「編集ビデオ」「編集パロディビデオ」などと呼ばれていたそうです

その後スタジオまるきさんという方が制作したビデオがMAD VTR(たぶん90年ころ)と言うタイトルだったので、これがMADビデオと言われる流れになったのでは?とのこと

(追伸)
「NEW MAD TAPE」のインデックスの画像は、十二支団 tencho様より提供して頂きました。

MADと著作権法、非親告罪でどう変わるか?

こういうタイトルをつけるとガッツリGoogleに引っかかるんですが、この記事を見ても見なかったことにして下さい・・・

この記事は、私の個人的な備忘録です。

あなたの胸の内でぜひ議論して頂ければ幸いです。

【民法】喧嘩の仲裁をする決めごと。
【刑法】喧嘩の決着がつかないとき白黒つけるもの。
【著作権】民法における知的財産権の一つ。
【親告罪】告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪(刑法)。
【非親告罪】処罰を親告罪ではなくすること。

知的所有権における“権利”とは、著作者の得るべき収入であったり、ライセンス、発案物の第三者に対する対抗要件であったり、つまり他人に勝手に使われて本人が損失を被った場合、その利権者を守る為の法律です。

著作権が“罰する法律”に議論なりがちですが、喧嘩がおきた場合に仲裁をするのが民法の役割となります。

で、知的所有権法で非親告罪が適用されたらどうなるのか?

今までは損した権利者だけが訴えを起こす権利を有していましたが、非親告罪になるとどうなるかというと、誰でも訴えることができるようになるということです。

「あいつムカつくから訴える」というのもアリです。

ただし無作為に通報できるわけではなく、著作権法で違反される行為と目的が定義されています。

(目的)
行為の対価として財産上の利益を受ける目的(有償著作物等の提供若しくは提示により)著作権者等の得ることが見込まれる利益を害する目的。
(行為)
有償著作物等について、原作のまま複製された複製物を公衆に譲渡し 、又は原作のまま公衆送信[注 2]を行うこと。有償著作物等について、原作のまま複製された複製物を公衆に譲渡し 、又は原作のまま公衆送信[注 2]を行うために、当該有償著作物等を複製すること。上2つの行為は、当該有償著作物等の種類及び用途、当該複製の部数及び態様その 他の事情に照らして、当該有償著作物等の提供又は提示により著作権者等の得ることが見込まれる利益が不当に害されることとなる場合に限る。

今までは

  • 要は知名度が上がるからいいや
  • 告訴しても金かかるからいいや
  • 少額なのに膨大な事務手続きが発生するからいいや。
  • むしろ教育投資無しに未来を担うオタク育成に貢献してもらってるからいいや。

というのが日本の、いやオタク産業のスタンスだったのですが、欧米の文化は告訴してナンボ。

日本ゴルァ!何ヌルいコトぬかしてんのや!!

と物申してるのが

「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)関連法案国会審議」

という組織です。

「だって~、コミケでオタク産業が一番潤ってるしぃ~」と、時の安倍首相がいったとか言ってないとか。。。
だだこねて一部にしてもらったのが
「2次創作、同人誌は非親告罪の対象外」の見解です。

 

 

↓ここからは、わたくしの勝手なヒトリゴトです

結局のとこMADはどうなのか?

白か黒かは、我々が判断することではなく法が決めること。

抵触 ≠ 違反 ≠ 罪

MADは法に抵触はしているが、法が審判を下さない限り罪では無いと言えます。
が、これ以上の発言はここでは控えさせて頂きますm(_ _)m

例えば、逆過失相殺になった場合、つまりMADを作ることによって布教が促進され、利権者側があきらかに収入が増加したらどうなるのか?MAD製作者は債権(請求権)を得られるのか?

まぁ、そんなことないですけどね。。。
でも、それを訴えようとする人間を、世間は逆に訴えようとするでしょうけど。

まずは正しい知識を理解して下さい。
そんな感じです。

MAD編集者よ、胸をはってやれ!!
我々はオタク産業を支える影の編集師なのだ。

 

(2018/12/15 追記)

酔っ払ってて書いたので少し追記です・・・

欧米文化の「非親告罪」が取り入れられたら、日本文化の「ニコニコ動画」と、欧米文化の「YouTube」のどちらに優劣がつくかは言わずもがな・・・?

または「MAD上映会文化」が再び脚光を浴びる時代が到来するのでは?というのが私のシナリオの一つなのであります。

 

(参考LINK)
ノート:日本の著作権法における非親告罪化

著作物の正しい使い方&親告罪もしくは「二次創作は権利者が訴えなければ犯罪ではないのか?」

「2次創作、同人誌は非親告罪の対象外」 安倍首相が国会答弁で見解

コミケや二次創作ができなくなる!? 「著作権の非親告罪化」という大問題【山田太郎と考える「表現規制問題」第1回】

環太平洋パートナーシップ協定の締結に伴う関係法律の整備に関する法律

同人誌など二次創作物の著作権侵害、「非親告罪化」しない方向 文化庁委員会で議論

ビデオキャプチャという作業(アナログ時代)

Windowsが登場した1995から2005年頃までは、VHSが映像メディアの主流で、ビデオテープからパソコンへ映像をアナログキャプチャするという方法が主流でした。

HDDの容量も10GBとか、今のディスクの1万分の一という、想像もつかないほど極小な容量だったので、大量のビデオテープの中から欲しいシーンだけ探し出し、秒単位でキャプチャするという根気のいる作業でした。
(アナログ編集してた先人達は神業としか言いようがありません。)

この作業がほぼカット割りに直結するので、全体の半分を占めると言っても過言ではありません。

とにかく、このキャプチャ作業時は、コマ落ちを防ぐ為にパソコンに触れないといういうのが鉄則です。

最近古いDVテープからパソコンへ吸い上げる作業してるのですが、昔の記憶があるので怖くてさわれません・・・

MADは二次か・創作か・クリエイティブか

この話は書いては消し、書いては消し、もう何年も考えてきたとこなのですが、自分の中ではもう結論は出てたのでここで書いてみます。

この話題は爆弾になるので、ずーーーーと我慢してきたとこなのですが、やっぱりちゃんと認識してもらいたい。

MAD二次創作ではない。
何者にもなれないMADは、解釈の二次創造なのだ。

【創作】最初に作り出したもの
【二次創作】複製権・同一性保持権を侵害しておらず、本質的特徴を失っていないもの。
【クリエイティブ】創造性・創作性。新奇で独自かつ生産的な発想を考え出すこと、またはその能力。

MADは二次創作か

まず、二次創作という表現はアウトである。
(どこが引っかかるかはあえて言わない。)
※多くのWikiで二次創作と表現されているので、そこはご厚意と受け取ってます。

MADは創作か

二次ではないという時点で創作物ではないという定義が証明できます。

なお、MAD製作におけるジャンル、技術、手法はアイデアであって著作物には該当しません。

MADはクリエイティブか

個々の手法やアイデアに的を絞れば、創造性・生産性が立証できると考えていますが、固有の著作物から別の意味合いを生み出す行為は同一性保持に抵触するので、あまり大きな声でアピールないように。

私はこのテーマに長年悩み苦しみ、2002年頃に「マイケルジャクソン MAD」を作りました。当時、我々を「MADクリエーター」と表現しましたが、これは比喩のつもりで

我々はワルなのだ
MADは悪ではないがワルなのだ

という思いを込めて作りました。

(思いの外盛り上がっちゃたので、言う機会を逃してしまったのでここで書いときます・・・・)