MADのメディアとニコニコ動画のみらい

1.MAD動画のメディアの歴史

MADの歴史はメディアの歴史でもある。
過去の経緯を見ると、おおよそ最盛期までの期間は約10年ということが見えてきます。これは、動画の解像度の増加と、それに合わせた次世代メディアの登場が、おおよそ10年なのだろうということが推測されます。

2.ニコニコ動画の会員数

2006年から始まったニコニコ動画ですが、2017年を堺にプレミアム会員のユーザー数減少が始まりました。不思議なことに10年目を迎えた直後下落に転じています。

一番の原因は、YouTubeへのユーザーの移動と考えられています。YouTubeの方が高画質、放送するのは無料、むしろ公告収入まで入ってくると言われれば当然の反応です。(プレミアム会員なら高画質で見れるが。)

ビジネスモデルの違いが招いた結果かと思います。

3.ドワンゴの構造改革

一旦は収益性の見えたドワンゴですが、それまでに手を広げすぎた事業が仇となり、2017年以降ユーザーの減少に加え赤字の増加に拍車をかけていきました。

2019年にKADOKAWAは大幅な構造改革を打ち出しました。

「ニコニコ動画」と「ニコニコ超会議」は、市場開発的な役割を持つ赤字部門の為、「ニコニコチャンネル」やその他ゲーム事業・イベント事業などで運営資金を補うべく多角経営のビジネスモデルとなっていきました。

前川上社長の考えは「知的財産は共有し、発展させるべき。」
(同人市場を推進させたい考え)
その理念がニコニコ動画という形で発展してきました。

2019年度、ドワンゴの業績不振により川上氏は退任。新たに、KADOKAWAの夏野氏が代表取締役に就任しています。

川上氏はユーザー目線のベンチャー社長。対して夏野氏はKADOKAWAの専務取締役(実質のナンバーツー)でムービーウオーカーの会長であったり、多くの会社の経営経験があるバリバリの経営者。若いころはiモードの開発者であった。

大幅な事業リストラを行った結果、1年で赤字だったドワンゴの収益は3倍に転換しました。(旧ドワンゴはどれだけ無駄金使ってたんでしょうか・・・)

4.ドワンゴのビジョン

ニッチでコミュ障なやつらのたまり場も、コミュニケーションツール次第で新しいサブカルチャー発展の可能性がる。そこが前川上社長の理念でした。

(初音ミク・米津玄師・Claris・HoneyWorks・藍井エイル・他アーティストや著名が多数生まれてました。)

しかし市場発展することがゴールだったので、それを補う収益化の打ち手が弱かったのかと思います。

「不易流行」とは松尾芭蕉の言葉。
いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。 また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。蕉風俳諧しょうふうはいかいの理念の一つ。

5.ニコニコ動画の今後の展望

2020年現在、一番収益が取れているのはニコニコチャンネル。ハレスタは今のコロナ禍の状況を考えると、かなりヤバいんじゃないでしょうか。超会議は今年ネット開催になったので、逆に1億円くらは経費削減なると思います。

赤字を出してでもニコニコ動画を続ける意義。ニコニコ動画は、日本のサブカルチャーをけん引してきました。ネット動画の市場開発的役目を担ってきた部分もあるので、もっと、国の支援があってもいいんじゃないかなと思います。

日本のサブカルチャーが国内外問わずグローバル化してきた今、一にも二にも海外への対応が必要ではないだろうかと思います。

そこは今KADOKAWAが取り組んでいるところなので、ニコニコ動画も、ビジネススタイルを変えていく可能性は考えられます。

しかしニコニコのインターフェイスは、使いかってが悪すぎると思いませんか・・・。
もっとシンプルにして、英語表記も増やして、海外の人でも使いやすいインターフェースにした方がいいと思いますが、どーなんでしょうか・・・。