MADにおけるニュータイプ論

1)ニュータイプとは

私は、現代の若きMAD編集者達をニュータイプと比喩することがあります。ニュータイプとは、機動戦士ガンダムに登場する、トンデモパワーを発揮する新人類のことですが、定義は複数あり詳しくはWiki参照。

ニュータイプ(ガンダムシリーズ)
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8744.html

簡単にいうとテレパシーのさらに進化したようなもの
ガンダムNTで語られるニュータイプとは、
「互いにわかり合い、戦わずにすむ」
スペースノイドのさらに発展したようなものとされているが、実際のところ戦争は無くなることはありませんでした。
(人間の本質性は変わらない)

2)MADの異国・異文化性

MADの話に戻りましょう。

一緒くたにMADと言っても、動画・静止画・マルチソース・手書き・実写再現・ニコマス・音MADに至っては更に細分化されジャンル訳されるようです。
公開手段としては、ニコニコ動画、YouTube、Tik Tok、bilibili、MAD上映会など。また、高画質版をクラウドストレージにファイル共有する方法などもあります。AMV関係は独自サーバーで運営してるとこもあり手段は複数あるようですね。

たった1本のビデオから始まったMAD動画は、36年の時を経て(2020年現在)多くのコミュニティ・ジャンル・文化へ別れていきました。

3)MADのアングラ時代

2000年以前のまだインターネットが普及していなかった時代、コミュニティは同人イベントなどでのリアルな出会いが主流でした。MADを見ながら立ち話をし、アキバを散策し、酒を酌み交わし、有名なMADビデオについて熱く語り合う。そんな時代がありました。

2ちゃんねる登場後、コミュニティはネットへ移り変わっていきました。著名投稿はモラルの低下を招き、MADはアングラ時代へ移り変わっていきました。

もともと主張や我の強い人が集まる世界ですし、著作権などグレーな面も相まって指摘・要求・非難・クオリティや人格攻撃など罵詈雑言の嵐でした。当然それが嫌になって辞めていった人も少なくありません。

インターネットというユニバーサルな時代が到来し、未来に期待を馳せた祈りは、呪いへと変化しました。

私自身はあまり表に出ることがなかったので攻撃されることはありませんでしたが、そのような風潮にへきへきしてMAD編集から離れていったという経緯もあります。
私が重度のコミュ障なので、リアル上映会で毎回の要求・要望・イベント参加の契約書・製作者いじり・提出を落としたときの身内ネタ・飲み会の場で昔の同じ話を毎年聞かされる等々、正直気が重いとこがあったのも否めないです・・・。

4)MADの新時代

時代は流れ、十数年の後。私は、ふと気が向いてニコニコ動画を眺めていました。そにには目を疑うような光景がありました。

多くのMADイベントが開催されていて、みな良きところを評価しあい、お互いを高めあっている。そして、非常に若い人達が、信じられない技術レベルの映像を作っていました。とにかく、とても楽しそうだ。それを見て、作りたくて作りたくうずうずしたのを覚えています。

「来場者も参加者も、みんなが楽しめるイベント」
まさに、MADの創始者十二支団が掲げたテーマがそこにはありました。

後から聞いた話ですが、人知れず、風土を改善するため、尽力したユーザーも少なからずいらっしゃったということらしかったです。

5)最初のニュータイプ?

私が新人類と最初に感じたのは、Pianoさんと言う方です。(当時は2004年ころ?)AMVの手法などを取り入れ、最初にマルチソースのMADにチャレンジされた方です。

初めてしょーさんを発見したときは、進化したPianoイズムを見てるようで嬉しくてしかたがありませんでした。

6)異文化交流に大切なこと

個人の表現、主張、文化、言語、それは作る人間の数だけ存在します。
私がMADの異文化研究をするにあたり、こんなことを学びました。

「異文化は受け入れる必要はなく、理解だけすればいい。」

7)今作ってるガンダムMAD

今、機動戦士ガンダムを使ったMADを作っています。きっかけは、言葉を超えたコミュニケーションが発展し、MADという文化が日本という小さな島国を飛び越えていき、日本の誇るべきサブカルチャーに成長していって欲しいという、未来への祈りからでもあります。

AniPAFE2020 投稿予定作品 コンセプト画像

私も含めたオールドタイプ(老害)は、これからの時代を、導き、見守っていきましょう。

「我々の中に眠る 可能性という名の神を信じてー」