1)”MAD”の語源
私がブログに“作者が狂っている”って書いたのを、十二支団のtenchoさんが偶然見て、指摘して頂いたものです。
語源となるものは「NEW MAD TAPE」(1978)の解説に書いてあったとのこと。
「同人誌即売会がまだ今ほどメジャーに行われていなかった頃、琵琶湖の南に怪しいテープが流行っていた。それを聞いた者はまとも歌がうたえなくなるという。」
つまり「聞いた者の記憶が狂う」が正解。アニソンを歌っていても、どうしても編集されたものを歌ってしまう現象。MADビデオにおけるMADはアニメのOPを聞いても違う映像しか頭に浮かんでこない現象をMADと呼んだとのこと。
なお、琵琶湖の南とは大阪芸大のある大阪地方、もしくはその近辺の同人誌即売会の活発だった近畿地方全般を指したものと思われます。
2)”MAD VIDEO”の語源
1985年当時MADテープは同人界隈では有名であったが、ビデオ映像が編集されたものはまだ、自主制作ともパロディビデオともOP集ともつかない過渡期の時代でした。製作者同士が交流することもほとんど無かったため、一般的な名称はなく、「パロディビデオ」「編集ビデオ」「編集パロディビデオ」などと呼ばれていたそうです。
その後「スタジオまるき」さんという方が制作したビデオが「MAD VTR」(たぶん90年ころ)と言うタイトルだったので、これがMADビデオと言われる流れになったのでは?とのこと。
(追伸)
「NEW MAD TAPE」のインデックスの画像は、十二支団 tencho様より提供して頂きました。