アニメーション撮影の話

さつえい【撮影】

背景、被写体、可動パーツ、エフェクト、前景や小物のセル画を重ね合わせ1枚の画にする作業。以前はフィルムで撮影していた為こう呼ばれていたが、デジタルアニメでは動画と背景を合成してひとつの映像データにする工程が撮影と呼ばれている。

手書きアニメーションの撮影作業

行っていることは同じです。作成した背景(元のソース)、キャラクター、CG、前景素材、をAfterEffectsで重ね合わせ1枚の画を作ります。この作業を繰り返し1つの動画が完成します。

TVアニメーションは1秒24コマで制作されますが、1フレーム/1枚とは限りません。2フレーム/1枚だったり、スローシーンだと5フレーム/1枚だったりするので、動きを見ながら1枚づつフレームの長さを変えていきます。

「撮影」は動きの表現だけではなく、感情や印象を作り出す為の大事な作業の一つで動画作りと同じく根気のいる作業です。

曲が先か映像が先か?の話

自分は曲先行が圧倒的に多いです。
(これは人によりますが。)

理由は曲の方が完成形をイメージしやすいからです。
極端な話、映像は変えが効きますが、曲は変えが効かないのが一つの理由です。

もちろん、好きなアニメがあって、どうしてもこれを使いたいという場合もあります。その場合は、あえて合わない組お合わせなど、意外性という手法に切り替えます。雰囲気で選ぶと大体失敗するので・・・

製作コメンテータリー

はじめに

16年越しの「真・電脳絵巻」の正式な続編です。
(我ながらスゴイな・・・まだやってるなんて)
2002年以降もう1人で30分作り上げるバイタリティもモチベーションも無かったのですが、20週年という節目を向え老体に鞭打ってがんばりました。

タイトルとテーマ

2016年に製作した「真・電脳絵巻2.0」はネーミングでだいぶ悩みました。
「最終回作っておいて続編は無いよなぁ・・・」
少し頭をひねって、テーマを「リメイク」にして、”2.0”。

今回はEVAの「:||」を見てピンと来たわけです。二週目か!!
「真・電脳絵巻」は無かったことにしよう!

これだっ! 「シン・デンノウエマキ:||」

“原点回帰”とかなんとか言って、それっぽいことにしておこう!

よし!よし!よーし!! これでよーし!!

制作期間

オファーのあった2017年5月から企画スタート。同8月から翌年3月までの8ヶ月間で、ボツ含め約30分のMAD集を8ヶ月で作り上げました。

2002年に作った「真・電脳絵巻」が3年くらいかかって作ってたのを考えると驚異的なスピードです。

クオリティーは3倍 × 作業スピードは4.5倍 = 当社比13.5倍

一昨年、仕事が死ぬほど忙しかったのを考えると、倍の27倍早く作った計算になります。(すげーなオレ・・・)

一番の大きな違いは、製作環境が全てデジタルに移行したことです。2002年当時はまだビデオテープ全盛期の時代で、テープの山に埋もれながら、記憶を頼りに目当てのシーンを探すのがとにかく大変でした。

2002年時点からムーアの法則に当てはめて計算すると、現在のパソコンは1,600倍早くなった計算になります。そりゃ作るのも早くなるよね。。。

新たに取り入れた要素

一眼レフカメラ

せっかく買った一眼レフカメラもフィギュア用じゃ勿体無さすぎるので、何かMADに使ってみようと思った次第です・・・。「Mad:CREATORS」が聖地MADになったのも、実はこの経緯からです。

ペンタブレット

15年ぶりにペンタブ買い替えました・・・(MAD作るときしか使わないし)。これが想像以上に進化してて、作業が飛躍的に効率化されました。基本的にレスポンス良くなってますし、マルチディスプレイに対応してるとか、指でスワイプできるとか、マウスいらないんじゃないか!?と思うくらい便利になってます。

で、絵もかけない人間が手書きアニメーションなどという暴挙に走る事態となりました。

GPU

今回は、使った映像も、作ったMADも、かなり本数が多かったのでプレビューやエンコードのスピードアップは不可欠でした。

私生活など

2017年は、仕事の上ではシステム入れ替えという修羅場でマジで死ぬほど忙しい年でした。また、平行して1年間研修漬けという死刑宣告にも近い拷問に耐えながらのMAD製作は、さながら2002年に「真・電脳絵巻」を作っていた頃を思い出させてくれました(公私共にブラックだった時代)。

人間追い込まれてくると逃げ道を考えたくなるもので、漫画家しかり、アニメの現場しかり、ブラックであるほどクリエイティブなものが生まれやすいのは、悲しい現実です。

ちなみに私には小さい子供がおりまして、日曜も夜もプライベートございません。子供寝かせてから宿題やってて、いったいいつ作ってたんだろう!?・・・我ながら謎??

家庭が無ければ、更に3倍の81倍早く作れたはず・・・

コメント

今回は作っててとても楽しかっです。

昔のように仲間もいないし、相談できる知人もいないし、かなり孤独でしたが、作ってる時点で観客の反応が分かってしまう、不思議な錯覚を感じました。

20年もこれやってれば、身内の反応なんて手に取るようにわかるわな。

お粗末!!

フォント

フリーフォント(日本語)

アニメ関連のフリーフォント11選

FONTBEAR

プロ向けのフォントが800書体以上使えるWebフォントサービスです。数あるフリーフォントの中から「商用OKなフリーフォント」を探すためのサイトです。

FONT FREE

無料の日本語フリーフォント投稿サイト。

Identifont(日本語版)

フォント名が分からない日本語フォントを検索できるサイト。

フリーフォント(英語)

Identifont

フォント名が分からない英語フォントを形状から検索

WHATS FONT IS

画像から似たフォントを探してくれるWEBサービス

1100FONT

登録数が桁違い。かならず目的のフォントが見つかります。

有料フォント

Adobe Typekit

株式会社モリサワ

<モリサワ A1明朝>

有料になりますが、モリサワのフォントなどはアニメによく使われています。A1明朝は「君の名は」や「僕だけがいない街」で使われています。

FONTPLUS

プロ向けのフォントが800書体以上使えるWebフォントサービスです。

Mad:CREATORS(解説⑩「企画」)

曲から決めるか、映像から決めるか

『gravityWall』曲名からして重々しくていいじゃぁないですか!いい!うん。
もちろん曲ありき、原作ありきのMADです。

インスピレーション

最初「Re:CREATORS」を、私は「二次創作者達」もしくは「再編集するもの達」と訳してしまいました。直訳すると「製作者への返信」となるようですが、まことしやかにささやかれる被造物達の元ネタ説が、MADとの因果関係を想像せざるを得ません。

制作方針

2017年現在、既に「Re:CREATORS」のMADは多数存在していたのですが、“これらを上回るものを作らなければならない”という使命に燃えて燃えまくってました。

思いつくアイデアは片っ端から入れて、私なりのお祭りMADを作ってみたかった。そんな感じです。

直面する課題

2カットだけ、どうしても差し替え不可能のカットがありました。アルタイルが登場する、この2カットです。

『アルタイル=初音ミク 説』ありきの企画だったので、そもそも“ミクのアニメ”を用意するこ自体不可能な話でした。

しかし、幸いなことに、アルタイルが登場するカットはこの2カットのみ。しかも顔のアップときたもんだ。これは描くしかない!!

人間できると思ったらできるもんですね。私、イラストすら描けない人間なのに、何考えてたんでしょう・・・

合計2秒間、48枚の原画を2ヶ月かけて描ききりました。まぁ、この話は別の機会で。